11 things video editors wish they could say to camera operators and DOPs
エディターがカメラマンに言いたい11のこと。
まずは以前話題になったこちら。要点だけ訳すと、、
- 編集を考えて撮れ
- 常に回せ=お前が要らないと思ったところを使うかもしれない
- のべつ幕なし回すな=誰もお前の脚なんて見たくない
- メタデータはちゃんと残せ
- 編集で直せると思うな、カメラで直せ
- しゃべるな=お前の声が一番デカく収録されるんだ、音を使うかもしれないこと頭に入れておけ
- サボるな=フィックスの絵が欲しいときは三脚使え
- むやみに動くな=ちゃんと使えるショットになるまで長い3つを数えろ
- フォーカス決めろ
- トラックショットはいいけどちゃんと決めの位置に止まれ
- 意見を編集マンに聞きに来い。
これ、おもろいですよね。でもこれって、DSLRで映像始めたような初心者カメラマン向きの提言。ほとんどのカメラマンはさすがにこれは分かってると思う。
HOW TO BE A GOOD DIRECTOR, ACCORDING TO AN EDITOR
さてこちら。元記事はものすごく長いので全部はさすがに訳せないので自分が「肝に銘じよう」と思った点などを抄訳。ぜひ元記事を読んでください。
I can’t really give advice on how to write a script, how to direct actors, or talk to your cinematographer. But from staring at hours and hours and hours of footage – a frightening proportion of it being unusable – there are a few tips worth listening to from an editor, about what you should doing on set and in pre-production to avoid the disappointment of hearing “It’s great but we can’t use that”.
脚本の書き方や演者を演出する方法、撮影監督との会話の仕方について僕はアドバイスすることはできない。しかし、恐ろしいくらいほとんど使えない撮影素材を何時間も何時間も何時間も眺めている編集マンとして、監督がロケ現場で何ができるか、プリプロダクションで何ができるか、いくつかお伝えしたいことがある。これを読んでいただければ少しは「いいけど使えないね」という編集マンからのガッカリする言葉を聞かなくて済むようになるはず。
以下抄訳
エディターを雇え!
監督とは、撮影素材を嫌いになったり、もっと悪いことに「凄い!」と思ったり、自分が撮ったものに感情的なつながりができてしまいがち。誰か、客観的に撮影素材を見る第三の目を雇わないといけない。つまり観客がそうであるように。これから何週間もすべてのテイクを何度も何度も見返すのだから、監督にはそういう客観的な視点を持つことが絶対できない。
良い撮影監督を雇え!
どのカメラを使いたい、っていってくる撮影監督には要注意。
とにかく撮影監督は撮影の基礎を知ってることが最低条件。「180度ルール」「目線を合わせる」「30度のルール(編集点を入れるなら30度以上の角度の差がないとジャンプカットになってしまう)」など、基礎を知らないとダメ。ルールを知らずにルールを破るな。
音を無視するな
ロケハンするときに音のことも絶対考慮に入れなさい。どんな音が鳴っているか環境についてもロケハンすること。また良いサウンドエンジニアを雇え。撮影では音の演出にも気を配り、環境音を録音したり、足が絵の中に入ってないなら演者に靴を脱がしたり、良い音を録ればアフレコも必要なくなるしポストプロダクションのスピードは上がる。
計画しろ
とにかく編集の計画をしなさい。インプロビゼーションもいいけど計画がないところでインプロビゼーションしても仕方がない。特にシーンの始まり方(1stカット)と終わり方(ラストカット)は計画すること。シーンとシーンをつなげるとき、シーン1の終わりとシーン2の始まりが同じキャラの同じアングルだったりするとサイアクだから。。
あととにかくコンテ書け。絵が下手なら写真撮れ。
アングル多すぎるとダメ
アクションシーンでなければできるだけ少ないアングルで撮れ。12アングルとかいらんし。あと会話をしているシーンなら必ずタイミングをずらせるようなキャラの口が映ってないショットを撮っておいて。肩越しのショットとか。
会話ではなく動きをいっぱい撮って
演者の動きがあるときは複数のアングルがあるほうがいい。動いてないときのアングルが多くても意味ない。例えばあるキャラが部屋に入ってきて「こんにちは」と言うシーン。部屋に入ってくるカットは広い絵、寄りに行って「こんにちは」。。。あああこれじゃダメなんだ。編集の選択肢がなさすぎる。
編集により多くの選択肢を与えるためには、部屋に入ってくる動きにより多くのアングルがあるいい。そのほうがダイナミックな編集ができる。
もっと寄って
ワイドショット、、、いいけど演者にとっては大変なんだ。演者は寄りの絵で微妙な演技をするほうがやりやすい。ワイドショットだと大きな演技をしないといけない。演劇になってしまう。照明も難しい。ワイドショットは素晴らしいけど使い方には要注意だ。
編集を考えて撮れ
とにかく演者は間を取りたがるんで、現場では急かすくらいのほうがいい。たいてい編集してると「なんでこんなセリフ回しがトロいの?」と感じることがほとんどなので、現場では「巻きでセリフ言って」と演出しよう。
また逆に1ショットのクロースアップのときはスローダウンさせろ。特にセリフとセリフの間は開けるように。カブっちゃうと何もできないから。
あああああカット!はやめてくれ
ただ、「アクション!」「カット!」だけでいいから。。あああああああ!!は要らんから。あと「もうOK!」と思ってもその2秒後に「カット」って言うように。
とにかく自分の思い入れは編集段階では忘れて
ずっと関わっているプロジェクトにはいろんな思いがあるだろうけど、ポストプロダクションに来た時点でとにかくそんな思い入れはもう忘れよう。「あのシーンをエディターが削除ちゃった。このカットを使ってくれなかった!」とか思い入れだけで編集させないでくれ。エディターは演出家が書いた台本やコンテや、作品にかけた思いを軽視しているわけじゃないから安心して。
でもやっぱり自分のビジョンを持って戦え
演者がそうであるように、編集者も時として「よいものを作ろうとして監督の思いと違うことをする」ことがある。もしそれが監督の思いとあまりにかけ離れていた場合は「演出」しなさい。ビジョンを強く持って我々に伝えてほしい。
編集マンとして、監督との人間関係がもっとも楽しいことなのだから。
とにかく台本は捨てよう
編集スタジオにやってくるときはもうどんな台本だったかは忘れなさい。エディターとして僕は、台本を読むのは仕事を請けるかどうか決めるときだけ。その後はもう捨ててしまう。監督もそうしたほうがいい。台本通りにいいショットを繋いでいったら、その編集はクソつまんなくなる。
もしどのテイクのどの部分を使いたいかのコントロールをしたければ、コンテに「ここはこのテイクを使いたい」と現場でちゃんとメモっておくように。
Your editor might say that they “like the challenge” of fixing a problematic scene, but in reality, the best reward is not when you have “saved” a scene with some clever cutting, but when you built one that came with way too much amazing footage to choose from. Carefully selecting the best moments, conveying the right emotion, with your choices being dictated by performance and rhythm, rather than trying to hide or fix mistakes.
エディターは「問題があるシーンを自分の編集テクで救ったのがうれしい」と言うかもしれないが、本当にうれしいのは、「どれを選んでいいか分からない素晴らしいフッテージばかりの中から最高の作品を創り上げたとき」に決まってる。注意深く最高の瞬間を選び、伝えたい感情を伝え、パフォーマンスとリズムを作り上げるのが楽しい。ミスを隠すためにテクニックを使うことより、、、、
編集とは映像制作の最もクリエイティブな作業
以前カッティングエッジという映画を紹介したことがあるが、基本的には同じことを言ってらっしゃる気がする。編集は、物語をどう語っていくか、その作業の最大の山場であるので、それまでの一切のことを忘れて、何もかもを視聴者目線で考えるというのはエディターとしての当然の考え方だと思う。
この映画でスピルバーグ監督がシンドラーのリストの会話シーンで、現場で想定していた雰囲気が編集で全く変わってしまった、と話していたがあれこそが「魔法」なんだなーと思ったのは強烈な印象だった。
編集ってもしかしたら映像制作で最もクリエイティブな作業じゃないかなと思うのだが、わりと現場やプリプロダクションの華やかさの中で見過ごされてしまってるような気がする。たいてい独りで暗闇のなかで何時間も撮影素材を見てるだけのジミーな作業だし。。。
編集にもっと光を当てたい。。